外国語を勉強していると、「知っているのに、なぜか使えない」という瞬間がありますよね。
『外国語学習に潜む意識と無意識』は、そんな外国語学習の不思議を、意識・無意識・第二言語習得・認知科学などの視点から考える本です。
先に結論を言うと、これは英語の勉強法をすぐに知りたい人向けではなく、「そもそも外国語はどうやって身につくのか」を深く考えたい人向けの本です。難易度は一般的な英語学習書より高めですが、言語学や第二言語習得に興味がある人なら、かなり面白く読める一冊だと思います。
2025年8月5日には新装改訂版が発売され、章構成も大きく見直されています。出版社によれば、A5判240頁、定価3,300円(税込)です。
まずは新装改訂版の内容や現在の販売価格を確認してみませんか?
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- この記事の結論|『外国語学習に潜む意識と無意識』はどんな本?
- こんな疑問がある人におすすめです
- 『外国語学習に潜む意識と無意識』の内容をわかりやすく紹介
- 無意識に学習することは本当にできる?
- 「目立つ情報」と「学習される情報」は同じではない
- 言語が違うと、世界の見え方も変わる?
- 『外国語学習に潜む意識と無意識』の難易度は?
- 新装改訂版と2018年版の違いは?
- 新装改訂版の発売日・価格・ページ数
- 福田純也さんとは?著者の専門性も確認
- 口コミ・評判は?現時点では「口コミの多さ」より専門性を見るべき
- 私が読んで特に評価したいポイント
- 一方で、ここは注意したい
- 読んだあと、外国語学習の見方はどう変わる?
- こんな人には特におすすめ
- よくある質問
- まとめ|外国語学習を「もっと深く考えてみたい」人へ
この記事の結論|『外国語学習に潜む意識と無意識』はどんな本?
最初に、私なりの評価をまとめておきますね。
おすすめ度:★★★★☆
難易度:やや高め
向いている人:第二言語習得・言語学・認知科学に興味がある人
向いていない人:明日から使える英語勉強法だけを知りたい人
本書の面白さは、「英語をどう勉強するか」というテクニックから一歩離れて、人間が外国語を学ぶとは、そもそもどういうことなのかを考えられるところです。
「意識して覚えた知識」と「いつの間にか使えるようになった知識」は同じなのか。
「無意識に学習する」というのは、本当に成立するのか。
そして、知識として説明できることと、実際に言葉を使えることは、どうつながっているのか。
本書は、こうした疑問を認知科学・言語学・哲学などの視点から掘り下げています。出版社自身も、意識の問題を外国語学習論と結びつけて考える本として紹介しています。
ですから、「おすすめの英単語帳を知りたい」という人には少し違います。
でも、「勉強しているのに、どうして知識が使えないんだろう?」と一度でも考えたことがある人には、かなり刺さる可能性があります。
こんな疑問がある人におすすめです
この本を読む前に、「自分が探している本なのか」を確認しておきましょう。
こんな疑問を持っているなら、相性がいいと思います。
- 外国語は、意識して勉強しないと身につかないの?
- 「無意識に学習する」とは、具体的にどういうこと?
- 覚えた文法知識と、実際に使える知識は同じなの?
- 明示的知識と暗示的知識は、どのように関係しているの?
- 第二言語を学ぶとき、母語や認知の仕組みはどう関係するの?
- 外国語学習を、勉強法ではなく研究の視点から考えてみたい
ここで、かなり大事なことがあります。
この本は、「これを毎日やれば英語が話せるようになります」というタイプの本ではありません。
むしろ普段何気なく使っている「覚える」「気づく」「理解する」「身につく」という言葉を、一度立ち止まって考え直す本です。
私は語学系キャリアカウンセラーとして、学習者から「勉強しているのに、なぜか使えない」という悩みを聞くことがあります。
そんなとき、「もっと勉強しましょう」とだけ言ってしまうと、少しもったいないんですよね。
なぜなら、「知っている」と「使える」が同じとは限らないからです。
その違いを考えるための材料を提供してくれるのが、本書の大きな魅力だと思います。
『外国語学習に潜む意識と無意識』の内容をわかりやすく紹介
2025年の新装改訂版は、次のような構成になっています。
第1章「外国語学習に潜む意識と無意識」
第2章「意識の諸相」
第3章「意識をめぐるさまざまなアプローチ」
第4章「第二言語習得研究と意識」
第5章「人工言語学習と意識」
第6章「ヒトはいつ無意識的に学習するのか」
第7章「言語と意識内容」
そして終章「外国語を学ぶとはどのようなことか」。
開拓社の公式情報でも、この全7章+終章という構成が確認できます。
この目次を見るだけでも、「英語学習法の本」とはかなり違うことが分かりますよね。
「意識」とは何なのか、というところから始まる
本書で面白いのは、外国語学習の話に入る前に、そもそも「意識」という言葉について考えるところです。
私たちは普段、
「意識して覚えた」
「無意識に身についた」
「意識して注意を向けた」
といった言い方を普通にします。
ところが、「では意識って何ですか?」と聞かれると、意外と説明できません。
この「分かっているようで、実はよく分からないもの」を、外国語学習と結びつけて考えていく。
ここが本書の入り口です。
私は、この入り口の設定がかなり良いと思っています。
外国語学習について考えるとき、私たちは「勉強法」から考え始めがちです。
でも、本当に考えるべきなのは、そのもっと手前にある「人間は何を意識し、何を意識せずに処理しているのか」という問題なのかもしれません。
本書は、そこから話を始めます。
第二言語習得研究と「意識」の関係
第4章では、「第二言語習得研究と意識」が中心的に扱われます。
ここで重要になってくるのが、明示的知識と暗示的知識という考え方です。
ざっくり言えば、自分で「この文法ルールを知っています」と説明できるような知識と、ルールを説明することは難しくても、実際の言語使用の中で働く知識を区別して考える問題です。
たとえば、英文法の問題なら正解できるのに、会話になるとその文法がすぐに出てこない。
逆に、文法規則を説明することはできないのに、「この言い方は何となく変だ」と感じる。
外国語を勉強している人なら、一度くらい経験がありますよね。
私自身、この問題は本書の中でも特に重要なポイントだと思っています。
というのも、「知識がある」という一言だけでは、外国語学習者が抱える「分かるのに使えない」という現象を十分に説明できないからです。
ここで大切なのは、「じゃあ暗示的知識を増やせばいい」という単純な結論に飛ばないことです。
本書の面白さは、知識がどのように形成され、どのように測定され、意識とどう関係するのかという問題そのものを考えるところにあります。
これは、一般的な英語学習本ではなかなか味わえない視点です。

無意識に学習することは本当にできる?
本書のタイトルを見て、多くの人が気になるのは、やはりここではないでしょうか。
「人間は、意識しなくても外国語を学習できるの?」
新装改訂版では、第5章「人工言語学習と意識」、第6章「ヒトはいつ無意識的に学習するのか」と続きます。
ここで扱われるテーマは、かなり興味深いものです。
特に大切なのは、「無意識学習はあります」と簡単に答えて終わらないこと。
そもそも、
何をもって「無意識的な学習」と呼ぶのか?
という問題があります。
ここを曖昧にすると、「英語をたくさん聞いていれば、いつの間にか全部身につく」というような話にもなってしまいます。
しかし、研究として考えるなら、そんなに単純ではありません。
何を学習したのか。
本人は何に気づいていたのか。
その知識をどう測定するのか。
そもそも本人が「気づいていない」と判断するためには、どのような基準が必要なのか。
こうした問題を考えると、「無意識」という言葉が思った以上に難しいことが見えてきます。
ここは、本書を読む上で私が特に面白いと感じるところです。
日常生活では「無意識に覚えた」と簡単に言いますよね。
でも、研究の世界では、その一言をそのまま受け入れず、本当にそう言っていいのかを一つずつ検討する。
この慎重さが、本書の魅力でもあります。
「目立つ情報」と「学習される情報」は同じではない
外国語学習について考えるとき、「英語をたくさん見たり聞いたりすれば、自然に身につく」と考えることがあります。
もちろんインプットは重要な要素ですが、「目の前に情報がある」ことと「その情報が学習される」ことは同じではありません。
初版では、言語情報の中で何が目立つのか、どのような情報が処理されやすいのかといった問題も扱われています。
ここは、実際の学習経験と結びつけて考えると面白いところです。
たとえば英文を読んでいるとき、知らない単語には気づきやすいですよね。
ところが、文法的な特徴や、知っている単語の組み合わせ方には、意外と気づかないことがあります。
「目に入っている」のに、「学習の対象として処理している」とは限らないわけです。
私はここを読んで、外国語学習を「接触時間」だけで考えることの危うさを改めて感じます。
忙しい社会人なら、英語に触れられる時間は限られています。
だからこそ、「何時間やったか」だけではなく、その時間に何を見て、何に気づき、どんな知識として処理しているのかという視点も持っておきたいところです。
本書は、こうした学習の見方を少し変えてくれます。
言語が違うと、世界の見え方も変わる?
本書のテーマは、外国語学習だけにとどまりません。
言語と認識の関係についても考えていきます。
言語が違えば、物事の切り分け方や表現の仕方も違います。
では、言語の違いは、私たちが世界を認識する方法にも関係しているのでしょうか。
この問いは、かなり大きなテーマですよね。
本書では「言語と認識」や、第二言語での対象の捉え方、二言語使用と認識などにつながる問題が扱われています。
ここで私が面白いと思うのは、外国語を「単語と文法の集合」として見るのではなく、人間の認知や世界の捉え方まで含めて考えられることです。
ただし、ここには注意点もあります。
本書は「英語を学べば世界が劇的に変わる」といった自己啓発的な主張をする本ではありません。
言語と認識について、研究の視点から考えていく本です。
ですから、「英語を学ぶと人生観が変わります」というような話を期待すると、少し違うでしょう。
むしろ、「言葉と人間の認識にはどんな関係があるんだろう?」と疑問を持つ人に向いています。
『外国語学習に潜む意識と無意識』の難易度は?
ここは検索している人がかなり気になるところだと思います。
結論から言うと、一般的な英語学習書より難しいです。
ただし、「専門家しか読めない本」という意味ではありません。
出版社は新装改訂版について、認知科学・言語学・哲学の視点から意識の問題を扱いながら、平易に解説する本として紹介しています。
そのため、テーマ自体は専門的ですが、専門用語をただ並べるだけの本ではありません。
私なら、難易度を次のように考えます。
英語初心者:★★☆☆☆
英語そのものの学習経験が少ない場合は、少し抽象的に感じるかもしれません。
英語学習経験のある社会人:★★★☆☆
外国語学習への興味が強ければ、十分挑戦できると思います。
第二言語習得・言語学に興味がある人:★★★★☆
テーマとの相性がかなり良いでしょう。
大学で言語学やSLAを学びたい人:★★★★☆
研究分野への入り口として検討しやすい本です。
ここで大切なのは、英語力と読書の難易度は別物だということです。
英語が得意でも、抽象的な議論が苦手なら難しく感じるかもしれません。
逆に、英語力にはまだ自信がなくても、「人間はどうやって言葉を覚えるの?」という疑問が強い人なら、興味を持って読める可能性があります。
新装改訂版と2018年版の違いは?
購入前には、ここもチェックしておきたいところです。
2025年8月5日に発売された新装改訂版は、ISBN 978-4-7589-2417-7、A5判240頁、定価3,300円(税込)です。
一方、2018年に刊行された初版とは、単に表紙や価格が変わっただけではありません。
新装改訂版では章立てが大きく変更されています。
さらに、初版刊行後の研究も追加され、近年の研究動向を反映した内容になっています。
著者が公開している説明でも、初版から大幅に構成を見直し、近年の研究を取り込んだことが説明されています。
そのため、これから初めて購入するなら、基本的には新装改訂版を選ぶのが自然だと思います。
一方、初版をすでに持っている場合は話が変わります。
「新しい研究まで含めて読みたい」
「章構成を変えた改訂版を読みたい」
「生成AIや大規模言語モデルなど、近年の話題も含めて考えたい」
という人なら、買い直す意味があるでしょう。
逆に、初版を一度読んだだけで、内容を十分に覚えていないという場合は、まず手元の本を読み返してから判断してもいいと思います。
新装改訂版の発売日・価格・ページ数
検索時に情報が混ざりやすいので、ここは整理しておきます。
書名:『外国語学習に潜む意識と無意識 新装改訂版』
著者:福田純也
発売日:2025年8月5日
ISBN:978-4-7589-2417-7
出版社:開拓社
出版社公式の仕様:A5・240頁
出版社公式の定価:3,300円(税込)
これらは開拓社の公式書籍情報に基づいています。
なお、国立国会図書館の書誌情報では224ページ・3,000円という別の記載もあります。
このように書誌データに差があるため、この記事では販売元である開拓社の公式情報を購入時の基準として扱っています。
価格や在庫は今後変わる可能性もありますので、実際に購入するときは販売ページの最新情報を確認してください。
第二言語習得や言語学に興味があるなら、まず本の詳細を確認してみるのもいいと思います。
👉 こんな人に合う本か詳しくチェックする
福田純也さんとは?著者の専門性も確認
本書を評価するときには、著者がどのような研究をしているのかも大切ですよね。
福田純也さんは、言語の習得や使用の心的メカニズムを科学的なアプローチから研究している研究者です。
国立国会図書館の書誌情報では、1988年生まれ、名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程修了、博士(学術)取得、日本学術振興会特別研究員、静岡県立大学・静岡大学特任助教、ケンブリッジ大学客員研究員などの経歴が紹介されています。
ここで、所属については注意しておきたい点があります。
新装改訂版の書誌情報などでは中央大学理工学部准教授と紹介されていますが、現在の学習院大学公式プロフィールでは、文学部英語英米文化学科などの准教授として掲載されています。
つまり、著者の所属については「本の刊行時の紹介」と「現在の所属」を分けて考えたほうが正確です。
これは地味ですが、レビュー記事では大切なポイントだと思っています。
「著者は現在どこに所属しているのか」と「本が刊行された当時はどこに所属していたのか」は、同じ情報ではありませんからね。
また、著者の専門性を考えると、本書がなぜ単純な英語学習法の本になっていないのかも納得できます。
扱っているのは、外国語をどう勉強するかだけではなく、言語習得そのものを科学的にどう考えるかという問題だからです。
口コミ・評判は?現時点では「口コミの多さ」より専門性を見るべき
本書について、口コミだけを頼りに購入判断するのは少し難しいと思います。
新装改訂版は2025年発売なので、一般読者による長期的なレビューが大量に蓄積されている段階ではありません。
そのため、「口コミが多い人気本だからおすすめ」といった評価の仕方は適切ではないでしょう。
一方で、大学や第二言語習得研究に関わる人から注目されている本であることは、評価材料になります。
また、大学で第二言語習得などを学ぶ人にとって、研究テーマを考えるきっかけになるタイプの本だと考えたほうが近いでしょう。
ここは、一般的なビジネス書とは評価軸が違います。
「面白かった!」
「読みやすかった!」
という感想だけではなく、
「どんな研究テーマを扱っているのか」
「自分の疑問を考える材料になるのか」
という視点で見るほうが、この本には合っています。
私が読んで特に評価したいポイント
ここからは、単なる出版社情報の紹介ではなく、私自身の評価をもう少しはっきり書きますね。
私が本書で一番面白いと思うのは、「無意識」という言葉を簡単に使わないところです。
外国語学習について話していると、「自然に身につく」「無意識に覚える」という表現が頻繁に出てきます。
でも、本当に無意識なのか。
その人は何も気づいていなかったのか。
それとも、本人が説明できないだけで、何らかの気づきがあったのか。
こう考えていくと、「無意識」という言葉そのものが、かなり慎重に扱う必要のある概念だと分かります。
私はここが、単なる英語勉強法の本との一番大きな違いだと思います。
もう一つ興味深いのが、「知っている」と「使える」を分けて考える視点です。
語学の相談を受けていると、「文法は分かっているんですが、会話になると出てこない」という話は珍しくありません。
この悩みを「練習不足」の一言で片づけることもできます。
でも、それだけでは、なぜその知識があるのに実際の言語使用では使えないのかという疑問が残ります。
本書の明示的知識・暗示的知識をめぐる議論は、こうした悩みを考え直すきっかけになります。
もちろん、「だからこう勉強すれば解決します」と単純な答えを出してくれるわけではありません。
むしろ、問題そのものを正確に見直すための道具をくれる。
私は、そこに価値があると思っています。
一方で、ここは注意したい
もちろん、良いところだけを紹介するのはレビューではありません。
本書には、はっきりした弱点もあります。
それは、実用書として読むと遠回りに感じる可能性が高いことです。
たとえば、
「英単語を効率よく覚える方法を知りたい」
「英会話を上達させたい」
「リスニングの具体的な練習メニューが欲しい」
という人には、もっと直接的に役立つ本があります。
本書では、意識とは何か、第二言語習得研究では意識がどのように扱われているか、無意識的学習をどう考えるか、といった問題を考えます。
つまり、すぐに答えをもらうというより、自分で考えるための材料を渡される本なんですね。
ここを理解せずに購入すると、「思っていた本と違った」と感じるかもしれません。
逆に言えば、そこを面白いと思える人には強くおすすめできます。
読んだあと、外国語学習の見方はどう変わる?
私は、この本を読む価値を「勉強時間が増えるかどうか」だけで測らないほうがいいと思っています。
むしろ変わる可能性があるのは、外国語学習についての問いの立て方です。
たとえば、
「今日は何時間勉強した?」
という問いだけではなく、
「今日は何に注意を向けた?」
「何を理解できた?」
「何をまだ説明できない?」
「説明はできないけれど、何となく分かることはある?」
と考えてみる。
そうすると、自分の学習を少し細かく観察できるようになります。
これは、語学学習を長く続けるうえで意外と大事です。
「頑張っているのに伸びない」という状態になると、私たちは努力量を増やそうとします。
でも、努力量を増やす前に、何を学習として捉えているのかを見直す。
そのための視点を、この本は与えてくれると思います。

こんな人には特におすすめ
ここまで読んで、「じゃあ結局、自分は読むべき?」と思った方へ。
私なら、次のように判断します。
第二言語習得を知りたい人
かなりおすすめです。
外国語学習を研究として考えたいなら、本書のテーマと非常に相性がいいでしょう。
英語学習を続けている社会人
興味があるならおすすめです。
特に「勉強しているのに、なぜか使えない」という経験がある人は、自分の学習経験と照らし合わせながら読むと面白いと思います。
言語学や認知科学に興味がある人
おすすめです。
外国語学習を入口にして、意識・認知・言語の関係まで考えられるからです。
英語初心者
目的次第です。
「英語を上達させたい」というだけなら、優先順位はそれほど高くありません。
一方、「言葉が身につく仕組みそのものに興味がある」という人なら、英語力とは別に読んでみる価値があります。
具体的な勉強法を知りたい人
あまりおすすめしません。
単語帳や英会話教材のような実用書を探しているなら、別の本を選んだほうがいいでしょう。
よくある質問
Q. 『外国語学習に潜む意識と無意識』は英語の勉強法の本ですか?
いいえ。
外国語学習を、意識・無意識・第二言語習得・認知科学・言語学などの視点から考える本です。
「1日何分勉強する」「単語をこう覚える」といった具体的な学習メニューが中心ではありません。
Q. 難易度は高いですか?
一般的な英語学習書と比べれば、やや高めです。
ただし、専門家だけを対象にした本というわけではありません。
外国語学習や言語学に興味があれば、専門知識が少ない人でも挑戦する価値はあると思います。
Q. 2018年版と新装改訂版、どちらを買えばいい?
これから初めて購入するなら、私は2025年の新装改訂版をおすすめします。
章構成が大きく見直され、初版以降の研究も追加されているためです。
特に新しい研究や現在の第二言語習得研究の流れまで含めて読みたいなら、新装改訂版のほうが向いています。
Q. 新装改訂版はいくらですか?
開拓社公式では、定価3,300円(税込)です。A5判240頁、2025年8月5日発売とされています。
販売価格や在庫は変動する可能性があるため、購入時には最新情報を確認してください。
Q. 著者の現在の所属は?
現在の学習院大学公式プロフィールでは、福田純也さんは文学部英語英米文化学科などの准教授として掲載されています。
一方、新装改訂版の刊行時に参照されている著者紹介では中央大学理工学部准教授とされているため、刊行時と現在の所属を区別して見るのが正確です。
まとめ|外国語学習を「もっと深く考えてみたい」人へ
『外国語学習に潜む意識と無意識』は、英語を効率よく勉強するためのハウツー本ではありません。
この本が扱っているのは、もっと根本的な問いです。
意識とは何なのか。
無意識的な学習とは何なのか。
知っている知識と使える知識はどう違うのか。
人間はどのように第二言語を学習するのか。
そして最後には、
「外国語を学ぶとは、そもそもどういうことなのか」
という問いにつながっていきます。
私は、この「そもそも」を考える時間には大きな価値があると思っています。
語学を勉強していると、つい「もっと頑張らなきゃ」と考えてしまいますよね。
でも、ときには勉強量を増やす前に、自分が何を「学習」と呼んでいるのかを見直すことも大切です。
「分かる」と「使える」は同じなのか。
「覚えた」と「身についた」は同じなのか。
「意識していない」と「学習していない」は同じなのか。
こうした問いを一つずつ考えていくと、外国語学習が少し違って見えてきます。
もちろん、誰にでもおすすめできる本ではありません。
「明日からできる英語勉強法が知りたい」という人なら、もっと実用的な本を選んだほうがいいでしょう。
一方で、
「外国語はどうやって身につくの?」
「知っているのに、なぜ使えないの?」
「無意識の学習って本当にあるの?」
そんな疑問を持っているなら、かなり面白い読書になると思います。
特に2025年の新装改訂版は、章構成が大きく改められ、近年の研究も取り込まれています。出版社公式では2025年8月5日発売、A5判240頁、税込3,300円です。
英語を「上達させる」という目的から少し離れて、人間が言葉を学ぶ仕組みそのものを眺めてみる。
そんな読書をしてみたい方なら、一度手に取ってみる価値がある一冊だと思います。
まずは現在の価格や在庫、新装改訂版の詳しい内容を確認してみてくださいね。
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かぺりん
語学系キャリアカウンセラー

