英語における二分法的考え方

西洋的な考え方が反映されているのか、英語において二分法的な考え方が表れているなあと思えるところが、多く見受けられます。例えば、
here と there
this と that
などは空間をあるラインで二つに分けて、その手前側がhere、向こう側がthere、手前にあるものがthis、向こうにあるものがthatと捉えているようです。
また、have と be も主語の支配及ぶところに線を引いて二つに分け、その内にあるか外にあるかで使い分けているようです。。
We have a lot of rain in June.
では、日本人が自分たちの暮らしている土地に梅雨の時期に雨が多いことを述べているイメージなのに対して、
There is a lot of rain in June.
では、外国の人が外国にいて日本の気候について述べている感じです。

■主観と客観の二分

主観的なものと客観的なものが対になっているものもいくつか見受けられます。

■①法助動詞と準助動詞

法助動詞は、will,can,mustなど話し手の判断や気持ちを表す助動詞です。
準助動詞(今回調べるまでこのような名称があることは知らなかったのですが、このように言うようです。)は、be going to,be able to,have toなど法助動詞によく似たはたらきをする語句のことです。
準助動詞の方は、その語句の意味からして、話し手の主観は表れていません。
他にもshould と had better や 過去の習慣を表すwould と used to なども主観と客観の対になっていると言えるでしょう。

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■②主観の no と 客観の not

noが間投詞として、No!とかOh no!と使われるように主観的な気持ちを込めた否定であるのに対して、notが客観的な冷静な否定という感覚の違いがあるようです。
例えば、
He is not a doctor.
は彼が医者ではないという客観的事実を述べた文です。
これに対して、
He is no doctor.
は、彼は事実としては医者であるが、倫理観がないとか金儲けしか考えてないとかの理由でそれを否定したい気持ちを表している感じで、「あいつは医者にあるまじきヤツだ!」と言っている感じです。(本当に医者でない可能性ももちろんあります)
他にも、
no more than と not more than
no less than と not less than
の違いも主観と客観の違いが表れています。
I have not more than 100 yen.
I have not less than 100 yen.
I have no more than 100 yen.
I have no less than 100 yen.
not の方は客観的に、より多い、より少ないことを否定しており、100円以下、100円以上を表しているのに対して、
no の方は、100円しか、とか、100円も、とかの100円に対するネガティブ、ポジティブな感情が表れた言い方です。
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