英語の助動詞の覚え方は?助動詞には2つの意味がある?

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■助動詞には2つの意味?

英語の助動詞(法助動詞)である、will や must などには2つの意味があると教わりませんでしたか?
must だと「~しなければならない」と「~にちがいない」、
can だと「~できる」と「~しうる」、
のように基本的意味と可能性を表す意味の二つがあると。
では、ネイティブはこれらの二つをいちいち区別しながら聞いたり話したりしているのでしょうか。
もちろん知識として区別しているネイティブはたくさんいると思いますが、聴いたり話したりするときに意識はしていないと思われます。
実際のところ、willはwill、mustはmustなんだと思います。
では、法助動詞の2つの意味(があるように思われているもの)をどのように処理しているのでしょうか。

■基本的意味と可能性を表す意味との関係

これについては、内容的にはほぼ基本的意味でとらえられていて、可能性の方は基本的意味から導かれる実現可能性として一体的にとらえられていると考えられます。
基本的意味から導かれる実現可能性の程度によって、must から may まで、ランキングのように可能性の程度が並んでいるのです。
和食の飲食店で、「松・竹・梅」というランク付けがされることがありますが、まさにそんな感じです。
例えば、梅のうな重を頼んだとしても並のうな重が出てくるだけで、梅味のうな重が出てくるわけではありません。
同じように、可能性の意味に関しては基本的意味の内容面については反映しておらず、実現可能性の程度のみが反映しています。
ここで偶然にも must は matsu(松)に似ており、may は u-may(梅い)に似ていますね。

■助動詞の基本的意味からどのように可能性が導かれるか

以下、各助動詞について、基本的意味から可能性がどのように導かれるか、見ていきましょう。
イメージしやすいように、具体的に大学受験を例にとっていきましょう。

 

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■may

may の基本的意味は「許可」です。
大学の入学試験を受験していいよ、と親から「許可」が出ています。
これにより、大学に合格する可能性はどれくらいあるでしょうか。
許可がないよりはあった方が可能性は高まるでしょうが、合格するかどうかは、本人の能力や努力によるのではないでしょうか。
したがって、可能性はそんなに高くありません。

■can

can の基本的意味は、「潜在的能力」です。
非常に頭がいい、要領がいいなどの「能力」があれば合格可能性は、親の許可がある場合よりは高まるでしょう。
ただ、やはり能力があるだけで、まったく勉強しなければ合格しないでしょう。
したがって、may よりは少し可能性が高い、というあたりです。

■will

will の基本的意味は、「(個人の)意志」です。
「意志」が強ければ多くのことが実現できます。
才能のなさも強い意志に基づいて努力することによってカバーできるでしょう。
英語のことわざにも、
Where there is a will,there is a way.
というものがあります。
したがって、will は can よりも可能性が高いです。

■shall(should)

shall の基本的意味は「(神の)意志」です。
神の意志という考えがなじめない人は、社会の意志と考えてもいいです。
大学に合格することが、「神の意志」であれば、当然合格するであろうし、するはずでしょう。
単に個人の意志があるよりは合格可能性は高くなるはずです。
ただ、神の意志に背く可能性もなくはない、ということから100%ではない、悪魔に魂を売る余地もあるというところでしょうか。
したがって、 shall(should) は will よりも可能性が高いです。

■must

must の基本的意味は「義務、強制力」です。
大学合格を「強制」されるのですから、合格する以外にありません。もう100%です(あくまでも話し手の主観としてです)。
したがって、must は shall(should) よりも可能性が高く、助動詞の中では最も高くなります。

■まとめ

以上のように
may → can → will → shall(should) → must
の順に可能性が高くなっていきます。
基本的意味からその実現可能性が導かれる感じがつかめていただけましたでしょうか。
また、このように助動詞がランク付けされているということから、法助動詞を2つ使うことができないというルールにもつながっていくのだと思います。
ちがうランクのものを同時に使うのは矛盾するから、ということだと考えられます。

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