to不定詞 前置詞to

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■toのイメージ

toのイメージとか意味というとみなさんはどんなことを思い浮かべますか?
「到達」というイメージの人が比較的多いのではないかと思います。
中学校で最初に習うのが、”go to school”とかで、「~へ」という日本語訳と一緒に覚えてしまっているせいもあるかと考えられます。
しかし、その後、いろんなtoの用法を習い、「~へ」では対応しきれないことにうすうす気づきつつも、なんとなく放置してきたという人も多いのではないでしょうか。
ネイティブの人でもtoは到達のイメージだと言っている人もいるみたいですが、到達のイメージでは多くのtoに対応しきれないことは確かでしょう。
toのイメージは、過去記事にも書きましたように、対面のイメージです。
漢字の「対」(たい、つい)の感じがかなり近いのではないかと思います。
ルビンの壺という錯視の絵がありますが、この向かい合っている顔のイメージがぴったりきます。
ルビンの壺

到達のイメージは、この対面している状態になるというところから来ている派生しているイメージだったのです。

■いろいろなto

face to face
まさに対面のイメージそのものですね。
a score of 2 to 1
日本語でもスコアを表すときには「対」を使いますね。
a key to the door
ぴったり合わさる感じが対面しているイメージと重なります。
known to many people
情報が人々の目に入るところまで行っているイメージ。
go to school
これもあくまでも対面しているイメージ。schoolが無冠詞であることからすれば、教育機関としての学校を指すので、授業に向き合っているイメージでしょうか。授業には出席しているが、その内容をちゃんと吸収していることまでは意味に含まれていないということですかね。。

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■toの持つ「間」の感覚

到達という言葉のイメージからすれば、目的にタッチしている感じがありますが、toの「対面」のイメージからはあくまでも対象と向き合っているだけで、接触はしていません。
このことから、A to B には、AとBとの間に「間」「間隔」「距離」が感じられます。

■to do と doing

① I like to play tennis.
② I like playing tennis.
①の方はまだテニスをしたことがない、あるいは、しばらくテニスから離れている、あまりテニスができていない等の状況が感じられます。
②の方は、いつもテニスをやっていて、だからテニスが好き、テニスをやりたい、という感じです。
① He stopped to smoke.
② He stopped smoking.
①の方は、stop と smoke との間に距離が感じられます。立ち止まる、そして、タバコを吸うという感じです。
②の方は、タバコを吸うのをやめるというsmokeがstopの対象そのものという感じです。
① My car needs to be repaired.
② My car needs repairing.
この二つの意味は同じだという人もいます。②の方がなんとなく切羽詰まった感じで、①の方が緊急性が低いイメージがあります。

■原形不定詞do と to不定詞

① I will help you pack those boxes.
② I will help you to come up with a good idea.
①は荷物を梱包するという結果が想定されています。
②の方はいいアイディアを思いつくという結果は想定されておらず、距離が感じられます。
① I gave him a book.
② I gave a book to him.
この例はto不定詞ではなく前置詞toですが、①の方は実際に彼が受け取っており、②の方は受け取ったかどうか定かではないという意味で、a book と him との間の距離が感じられます。

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